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ジョーンズ・デイ・アラート:ドイツ連邦カルテル庁、単独及び共同行為に関する指針を公表

ドイツ連邦カルテル庁は、2017年7月、セメント・生コンクリート市場に対する市場調査(Sector Inquiry)の結果を発表しました。当該市場は、これら製品の供給者による寡占的市場であり、また透明性の高い市場であることから、従前から協調的行動が行われ、また行われる可能性が高い構造的特徴を有しています。そこで同庁は、共同入札、競争事業者の行動を予測できる市場情報システム、価格シグナリングなどの協調的行動を惹起する慣行、略奪的価格設定及び垂直的取引制限の濫用による投入物・顧客閉鎖等の反競争的行為に関する指針(以下「本指針」)を公表しました。本指針は、セメント・生コンクリート市場に関する上記調査報告書に含まれているものですが、その他の市場にも関連するものと考えられます。本指針には従来の判例法とは異なる部分もあるため、各企業においてビジネス慣行を見直すことが強く推奨されます。

本アラートは、欧州で事業を行う日本企業等にとって有用な情報ですので紹介します。詳細は、Jones Day Alert “Germany Issues Antitrust Guidance on Multilateral and Unilateral Behavior ”(オリジナル(英語)版)をご参照ください。