AIとバイオ医薬品産業:次にくるものは何か
先進的なバイオ医薬品企業、スタートアップ及び科学者は、大量のデータセットを分析し、パターンを特定し、それを説明するためのアルゴリズムを開発するため、研究開発にAIを組み込もうとしています。AIは、予測分析及び問題解決をし、さらには、人間が関与することなく新たなイノベーションを「発明」する能力を増加し続けています。AIはバイオ医薬品産業の研究開発プロセスを変更する可能性を有していますが、どのようにして利益を定量し、患者の安全を確保するかに関する明確な理解が欠けていることが一因となり、その臨床的価値は現実化していません。現在明確になっていることは、AIが既に知的財産法の伝統的な概念を破壊しており、明確な回答よりも、より多くの未解決の課題をもたらしていることです。米国特許商標庁(USPTO)は、本年AIに関連する多くの基本的な問題についてパブリックコメントを募集しています。バイオ医薬品業界で研究開発に関与している企業は、USPTO、議会、及び裁判所における、これらの新しい問題についての発展と動向について、注視する必要があります。さらに、多くの未解決な問題に鑑み、AIに関連する発明等の保護に関しては、特許、著作権、及び営業秘密などの多様なアプローチを検討する必要があります。
本コメンタリーは、米国におけるAIとバイオ医薬品産業に関連する知的財産法上の論点を紹介しており、バイオ医薬品の研究開発に関与しているライフサイエンス企業にとって有用な情報と考えられるため、紹介する次第です。詳細は、Jones Day Commentaries “Artificial Intelligence and the Biopharmaceutical Industry: What's Next?”(オリジナル英語版)をご参照下さい。
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