カリフォルニア州司法長官、消費者プライバシー法規則の第4次修正を提案
2020年12月10日、カリフォルニア州司法長官は、消費者プライバシー法(「CCPA」)施行規則の第4次修正案を提案しました。この修正は、2020年10月12日に公表された第3次修正案のパブリック・コメント(前回のアラートで言及)の期間に寄せられたコメントに対応する修正です。また、この修正によって、施行規則がCCPAの本文と適合し明確になり、カリフォルニア司法省が施行規則の制定において依拠した調査報告等の書類が「規則制定ファイル」に追加され、誰でも閲覧しコメントができるようになります。
下記の修正は特に個人情報の「販売」に関わる対象事業者にとって重要です。
- 新しく統一されたオプトアウト用ボタンのロゴを導入。第4次修正では、個人情報の販売のオプトアウトについての消費者の認知を高めるため、新しくデザインされたオプトアウト用ボタンを導入しています。このボタンはオプトアウトの権利についての必要な通知に加えて使用することができ、その場合は、事業者のウェブページで使用される他のボタンとほぼ同じサイズのボタンを、「Do Not Sell My Personal Information」という文の左側に表示させることが必要となります。消費者がオプトアウトの権利を行使できるよう、オプトアウト用ボタンをクリックすると、「Do Not Sell My Personal Information」をクリックした後に表示されるページと同じページが表示される必要があります。
- オフラインにおけるオプトアウトの権利の開示について明確化。第4次修正では、オフラインでの取引において消費者から得た個人情報を販売する事業者は、オフラインによる方法で個人情報販売からオプトアウトする権利を消費者に伝えなければならないことを明確化しています。
司法長官は、2020年12月11日から2020年12月28日までの間、第4次修正と規則制定ファイルへ追加された資料に対するコメントを受け付けています。事業者は、これらの修正案を検討し、自身のCCPA遵守ポリシーや手順を調整する必要があるかを判断するべきです。
本コメンタリーは、米国カリフォルニア州で消費者向けのビジネスを行っている会社やその他の日本企業に関心のあるトピックと考えられることから紹介する次第です。詳細は、Jones Day ALERT “California Attorney General Proposes Fourth Set of Modifications to CCPA Regulations”(オリジナル英語版)をご参照ください。